仮面戦記2 -魔神の湖(うみ)-

叢書TOKUMA NOVELS
出版社徳間書店
発行日1992/01/31
装幀天野喜孝、矢島高光

内容紹介

あらすじ

戦国の世、名軍師・黒田官兵衛の周囲に不穏な影が忍び寄る。その鍵を握るのは、「虚空面」と呼ばれる不思議な仮面。主人公・重荷丸(おもにまる)は、三十二人洞(さんじゅうににんうと)に向かう途中で美貌の面打ち師・右近太夫と遭遇。しかし、彼女の策略によりしびれ薬を飲まされてしまう。

その隙を突くように現れるのが、闇軍団とそれを率いる影迷(かげまよう)。さらに、幻風道人(げんぷうどうじん)も現れ、虚空面をめぐる戦いが激化していく――。

ヒデヨシ(豊臣秀吉)の鳥取城攻略を阻止するため、重荷丸は数々の敵と対峙しながら戦国の闇へと踏み込んでいくのだった。

ここが面白い! 『仮面戦記2』の見どころ

1. SF×戦国×忍法の融合

山田正紀作品ならではの独自性が際立つ本作。戦国時代を舞台にしながらも、仮面が持つ異能力や、奇想天外な忍法が絡み合い、まるでSF小説のような世界観が展開される。歴史小説の枠に収まらないスケール感は圧巻!

虚空面とは何か?

本作の中心にある「虚空面」は、ただの仮面ではない。その力は戦局を左右し、持つ者の運命すらも変えてしまう。作中では虚空面をめぐって激しい争奪戦が繰り広げられ、読者の想像力を刺激する。

個性豊かなキャラクター

  • 重荷丸(おもにまる)――主人公。仮面に隠された秘密を追う。
  • 右近太夫(うこんだゆう)――美しき面打ち師。彼女の目的とは?
  • 影迷(かげまよう)――闇軍団の頭領。謎多き存在。
  • 幻風道人(げんぷうどうじん)――虚空面を巡る戦いのキーマン。
  • 闇大君(えんのおおきみ)――酔胡王を持つ。

彼らの関係性が絶妙に絡み合い、最後まで目が離せない展開が続く。

まさかの巨大ロボ登場!?

山田正紀の作風は、「予測不能」な展開にある。本作でも、まさかの全長10メートル級の巨大ロボが登場する(大魔神といった方がイメージが掴み易いか)。戦国×SFという異色の組み合わせが、物語に新たなスパイスを加えているのだ。

山田正紀ならではの圧倒的筆力

山田正紀の描写力は、読者を物語の世界に引き込む。戦闘シーンのスピード感、キャラクターの心理描写、そして仮面の持つ神秘性――全てが絶妙に絡み合い、ページをめくる手が止まらなくなる。

まとめ

『仮面戦記2』は、戦国時代を舞台にしながらも、SF的な要素や忍法が絡み合う異色作。虚空面を巡る戦い、個性的なキャラクター、衝撃の展開……山田正紀らしい独創的な物語がここにある!

もし未読なら、ぜひこの機会に手に取ってみてほしい。戦国小説の枠を超えた、唯一無二の世界が広がっている。