
叢書 | C☆NOVELS |
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出版社 | 中央公論社 |
発行日 | 1993/03/25 |
装幀 | ひろき真冬 |
内容紹介
🚀 壮絶なる最終決戦と戦場の運命
🏯 機神兵団、運命の戦場へ
山田正紀による「機神兵団」シリーズ第七弾、『機神兵団7』。この巻では、ナチス・ドイツの装甲騎士団と機神兵団との全面対決が繰り広げられる。物語の舞台は東欧戦線。エイリアンの技術を取り入れたナチス軍の三体の装甲騎士「フェンリル」「フリュム」「ミッドガルドシュランゲ」がついに実戦投入され、我らが機神兵団は壮絶な戦いを迎える。
⚔️ 戦場の焦点:三対三の死闘
「機神兵団7」では、機神兵団側の竜神・雷神・風神と、ナチス側の三体の装甲騎士が1対1で戦う構図が描かれる。ただし、戦況は圧倒的に機神兵団側が不利。地形適応能力や性能の差がある中で、機神兵団のパイロットたちは決死の戦いを挑むことになる。
そして、読者の予想を超える展開が待ち受ける―― 機神兵団の三体は、全て相討ち覚悟の自爆戦法でナチスロボを撃破する。 さらに、機神兵団の母艦である装甲戦闘列車も体当たり攻撃を敢行。整備員・通信兵・輜重兵までもが全滅し、部隊は壊滅状態に陥る。
・・・壊滅。このあとはどうなるのか。
🛸 エイリアンの関与が加速
シリーズを通して謎めいた存在として描かれるエイリアンたち。本巻では彼らの関与がさらに強まる。特に「機神兵団の女たちが人類の未来を変える……」という謎の言葉を残した存在の登場は、物語の核心に関わる伏線として注目すべきポイントだ。
エイリアンの意図は単なる戦争の支援なのか、それとも人類そのものに対する何らかの計画なのか? 彼らの言葉は抽象的かつ難解であり、読者に解釈を委ねる余地を残している。
🔥 クライマックスへの布石
「機神兵団7」は、戦闘の連続によってスピーディーに展開し、読者を一気に戦場の熱狂へと引き込む。しかし、その裏では物語の構造が大きく変化しつつある。
- ルッチェランドへのナチス侵攻が開始
- 機神兵団が壊滅的なダメージを受ける
- エイリアンの真意が不明なまま進行する
この流れを見る限り、次巻以降で一度物語の構造を再構築する可能性が高い。
🎭 読後の感想と考察
本作を読んで強く感じるのは、単なるロボットSFではなく、戦争の残酷さと人間の選択の重さを描いた作品であることだ。機神兵団のパイロットたちは、祖国でもない小国のために命を投げ出す。その決断は何を意味するのか? 彼らの戦いは無駄だったのか? それとも、何かを遺したのか?
また、エイリアンという要素を通じて、人類史や戦争の意味そのものに対する問いかけも含まれている。単なる戦争SFとして読むだけでなく、その背後にあるテーマについても考えさせられる作品だ。
🔥 まとめ
「機神兵団7」は、シリーズの中でも特に壮絶な戦いが描かれる巻であり、戦争のリアルとSF的ロマンが融合した作品だ。ナチスの装甲騎士との決戦、機神兵団の絶望的な戦況、エイリアンの謎……全てが絡み合い、物語はいよいよクライマックスへと突入する。
この巻を読まずして、「機神兵団」シリーズを語ることはできない。
文庫・再刊情報

叢書 | ハルキ文庫 |
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出版社 | 角川春樹事務所 |
発行日 | 2000/06/18 |
装幀 | 三浦均、芦澤泰偉 |