内容紹介
舞台は地下鉄、特に永田町駅にまつわる都市伝説が中心となっている。それは「地下鉄には死者がいる」という、都会の暗部を象徴するかのような噂だ。本作の主人公・島崎は、同僚の岡田から不気味な話を聞かされ、ホームの端で母子の幽霊の姿を目撃してしまう。日常と非日常の狭間で揺れる人物たちを描きながら、読者をじわじわと不安の底に誘う。
不安と月 山田正紀氏による『日曜日には鼠を殺せ』は、近未来の恐怖政治国家を舞台にしたSFサバイバル・スリラーです。統首(ファーザー)と呼ばれる独裁者が支配する国で、彼の誕生日の余興として、8人の政治犯が「恐怖城」と呼ばれる監獄施設からの脱出ゲームを強制されます。制限時間はわずか1時間。監視ロボットや様々なトラップが仕掛けられた迷宮を突破し、生きて脱出できれば特赦が与えられますが、これまで成功した者はいません。元公安刑事、テロリスト、ニュースキャスター、主婦といった、背景も目的も異なる男女8人が、互いに疑心暗鬼になりながらも、生き残りを賭けて絶望的な状況に挑みます。
山田正紀によるSF/ホラー小説『幼虫戦線(デリヴィルス・ウォーズ)』シリーズの第1巻。1995年に発表され、帯には「ハイパー金融サイコ」という刺激的なコピーが踊る作品です。電子ネットワーク社会を舞台に、仮想空間から現実世界へと侵食してくる謎の存在「デリヴィルス(妖虫)」と人類の戦いを描いた壮大なSFホラーファンタジーです。
本作は全4巻(『バビロン・プロジェクト』『妖虫、めざめる』『ヘル・パラダイス』『分岐点』)が刊行されましたが、残念ながら中断されたまま未完です。物語が加速していく中で終わってしまったこともあり、再開を望む声が今なお根強く存在しています。