渋谷一夜物語ー シブヤンナイト

叢書初版
出版社集英社
発行日2002/08/31
装幀大路浩実、箕浦真人

内容紹介

物語の核となるのは、売れない作家「おれ」が暴言を吐く文芸評論家を襲う計画を進める中、オヤジ狩りに遭遇し、若者たちに「面白い話を聞かせたら許してやる」と言われて次々と物語を語るという設定。これが全15編の短編を束ねる「枠物語」として機能している。怪奇、幻想、ミステリ、ホラー、SFと多岐にわたるジャンルが詰まっており、まさに「名手のジャンルを超えた小説の玉手箱」と呼ぶにふさしい。

収録作品

  • 序幕
  • 指輪
  • 経理課心中
  • ホームドラマ
  • 青い骨
  • 環状死号線
  • 魔王
  • 明日どこかで
  • 幕間
  • わがデビューの頃
  • 天使の暴走
  • 死体は逆流する
  • 屍蝋
  • さなぎ
  • オクトーバーソング
  • バーバー バーバー
  • 渇いた犬の街
  • 終幕
  • 後書き

僧正の積木唄ー The Bishop Murder Case, Again

叢書HONKAKU mystery masters
出版社文藝春秋社
発行日2002/08/30
装幀大嶽恵一、京極夏彦 with Fisco

内容紹介

『僧正殺人事件』は終わっていなかった――。山田正紀が描く驚愕の後日譚『僧正の積木唄』。名探偵・金田一耕助がアメリカで再び“僧正”と対峙する!

篠婆 骨の街の殺人

叢書講談社ノベルス
出版社講談社
発行日2001/10/05
装幀辰巳四郎

内容紹介

物語は、架空の街・篠婆(ささば)を舞台に展開する。主人公の鹿頭勇作は、ミステリ作家を目指し、篠婆の名陶「篠婆陶杭焼」を題材にしたトラベルミステリ執筆のためにローカル線に乗り込む。しかし、走行中の列車内で唯一の同乗者が殺されるという不可能犯罪に遭遇する。さらに、篠婆では陶芸の窯から人骨が発見され、街に秘められた因縁が動き出す。本作は、山田正紀が新シリーズ「バロック」の第1弾として構想した意欲作だ。

ミステリ・オペラー 宿命城殺人事件

叢書ハヤカワ・ミステリワールド
出版社早川書房
発行日2001/04/30
装幀生頼範義、ハヤカワ・デザイン

内容紹介

平成元年、編集者の萩原祐介はビルの屋上から転落死。しかし目撃者によれば墜落前に空中浮遊していたという奇妙な証言が出る。妻・桐子は夫の死の謎を追ううち、パラレルワールドの存在を意識するようになる。

一方、昭和13年の満州国では、宿命城で日本政府によるオペラ『魔笛』の奉納を控える中、連続不可能犯罪が発生。二つの時代をつなぐ鍵は、小城魚太郎の未完の探偵小説『宿命城殺人事件』と、その主人公・善知鳥良一の手記だった。

長靴をはいた犬 -神性探偵・佐伯神一郎-

叢書講談社ノベルス
出版社講談社
発行日1998/09/05
装幀熊谷博人、辰巳四郎

内容紹介

山田正紀の『長靴をはいた犬』は、「神曲法廷」に続く神性探偵・佐伯神一郎シリーズの第二作(作者曰くスピンアウト的作品)として、1998年に講談社ノベルスから刊行されました。下町情緒と犬神伝説が色濃く残る架空の土地、劭疝(しょうせん)地区を舞台に、連続して発生する通り魔殺人事件の謎を、前作に引き続き、神の声を聞くという異能を持つ探偵・佐伯神一郎が解き明かしていく物語です。

仮面[ペルソナ]

叢書幻冬舎ノベルス
出版社幻冬舎
発行日1998/02/16
装幀田渕裕一、高橋雅之

内容紹介

「仮面[ペルソナ]」の際立った特徴は、その革新的な物語構造にあります。冒頭で参加者たちが集まるシーンから始まりますが、すぐさま時間は飛び、事件後の警察の事情聴取の場面へと移行します。そこでは、すでに「犯人」が明かされているという驚くべき展開を見せます。

神曲法廷

叢書講談社ノベルス
出版社講談社
発行日1998/01/07
装幀熊谷博人、辰巳四郎

内容紹介

『神曲法廷』は、山田正紀が放つ異色のミステリ作品です。
この作品は、古典文学の巨匠ダンテの『神曲』をモチーフに、法廷という閉ざされた空間と、神話的要素が絡み合う世界観を背景に展開されます。
読者は、現代の司法制度の矛盾や権力構造の闇を鋭く描いた物語の中で、登場人物たちの内面に潜む葛藤や、事件に秘められた緻密なトリックを味わうことができます。
また、本作は単なる娯楽ミステリの枠を超え、社会的なメッセージや哲学的な問いをも内包しており、読む者に「正義とは何か」「個と権力の関係はどうあるべきか」を問いかける作品となっています。

阿弥陀-パズル-

叢書幻冬舎ノベルス
出版社幻冬舎
発行日1997/12/05
装幀田渕裕一、高橋雅之

内容紹介

『阿弥陀』は、山田正紀氏ならではの精緻な論理展開と、読者を翻弄するパズラー的要素が光る本格ミステリーです。物語は、ビル内での突如として起こる不可解な現象を皮切りに、複数の仮説が次々と提示され、そして論理的に解体されるという構造を取っています。各キャラクターが持つ独自の視点と、その推理の行程は、読者に対して緊張感と共に知的な刺激を与えます。

螺旋[スパイラル]

叢書幻冬舎ノベルス
出版社幻冬舎
発行日1997/08/15
装幀田渕裕一、高橋雅之

内容紹介

山田正紀の「螺旋[スパイラル]」は1997年に幻冬舎ノベルスより刊行され、2000年に幻冬舎文庫として再版された本格ミステリ作品である。房総半島を舞台に、建設中の第二房総導水路をめぐる環境問題と贈収賄疑惑を背景として、旧約聖書の世界観を彷彿とさせる連続殺人事件が描かれる。全長6.5キロに及ぶ完全密室からの死体消失という大胆な謎を中心に、社会派ミステリから幻想的な宗教的要素を織り交ぜた重層的な物語構造が特徴である。

妖鳥[ハルピュイア]

叢書幻冬舎ノベルス
出版社幻冬舎
発行日1997/04/21
装幀田渕裕一、高橋雅之

内容紹介

「狂っているのは世界か、それとも私か?」―― 山田正紀の『妖鳥[ハルピュイア]』は、現実と幻想の境界を曖昧にしながら、論理と狂気が交錯するミステリの極北に読者を誘う。聖バード病院を舞台に巻き起こる奇怪な事件の真相とは?