内容紹介
物語の核となるのは、売れない作家「おれ」が暴言を吐く文芸評論家を襲う計画を進める中、オヤジ狩りに遭遇し、若者たちに「面白い話を聞かせたら許してやる」と言われて次々と物語を語るという設定。これが全15編の短編を束ねる「枠物語」として機能している。怪奇、幻想、ミステリ、ホラー、SFと多岐にわたるジャンルが詰まっており、まさに「名手のジャンルを超えた小説の玉手箱」と呼ぶにふさしい。
収録作品
- 序幕
- 指輪
- 経理課心中
- ホームドラマ
- 青い骨
- 環状死号線
- 魔王
- 明日どこかで
- 幕間
- わがデビューの頃
- 天使の暴走
- 死体は逆流する
- 屍蝋
- さなぎ
- オクトーバーソング
- バーバー バーバー
- 渇いた犬の街
- 終幕
- 後書き