屍人の時代

annrie 2025年5月18日(日曜日)
叢書ハルキ文庫
出版社角川春樹事務所
発行日2016/09/18

内容紹介

“何が起こっているのかすらわからない”――そんな謎の霧の中から浮かび上がる真実に、あなたはついてこれるか? 山田正紀『屍人の時代』は、探偵小説の形式を借りて、「時代」と「死」の記憶を手繰り寄せる稀有な短編集。昭和の終わりから平成の中頃まで、風景も人物も違うのに、どこか通底する死者たちの声が聞こえてくる……。

収録作品
    • 神獣の時代
    • 零戦の時代
    • 啄木の時代
    • 少年の時代

ファイナル・オペラ

annrie 2025年5月11日(日曜日)
叢書ハヤカワ・ミステリワールド
出版社早川書房
発行日2012/03/25

内容紹介

山田正紀氏による〈オペラ三部作〉の掉尾を飾る『ファイナル・オペラ』は、その壮大かつ緻密な構成、そして胸を打つテーマ性において、氏の代表作の一つと言えるでしょう。物語の舞台は、敗戦の色濃い昭和二十年の東京・八王子。ここで代々神主を務める明比家に伝わる秘伝の能『長柄橋』が、十四年ぶりに上演されようとするところから物語は始まります。


オフェーリアの物語

annrie 2025年5月6日(火曜日)
叢書ミステリー YA!
出版社理論社
発行日2008/05/25

内容紹介

人形とともに異界を旅する少女リア――山田正紀の幻想短編集『オフェーリアの物語』は、ミステリとファンタジーが融合した唯一無二の異世界小説。


ゴースト -創造士・俎凄一郎 第一部-

annrie 2025年5月4日(日曜日)
叢書講談社NOVELS
出版社講談社
発行日2007/09/06

内容紹介

山田正紀という作家は、常に読者の予想の斜め上を行き、既存のジャンルの境界線を軽々と飛び越えていく稀有な存在です。彼の作品を読むことは、安全な場所からスリル満点のジェットコースターに乗るようなものであり、降りた後には心地よい疲労感と、世界の捉え方が少し変わったような感覚が残ります。今回取り上げる『ゴースト』は、まさにそんな山田正紀ワールドの片鱗、いや、その深淵を覗かせる一作です。


雨の恐竜

annrie 2025年5月4日(日曜日)
叢書ミステリー YA!
出版社理論社
発行日2007/03/25

内容紹介

恐竜の化石が眠る田舎町を舞台に、14歳の少女たちが経験する、忘れられない夏。そこには、奇妙な事件の謎、淡い友情、そして大人になることへの戸惑いが描かれています。


翼とざして -アリスの国の不思議-

annrie 2025年4月27日(日曜日)
叢書カッパ・ノベルス
出版社光文社
発行日2006/05/25

内容紹介

舞台は1972年、日本と中国が領有権を主張する南洋の無人島・鳥迷島。右翼青年グループ「日本青年魁別働隊」のメンバー7人がこの島に上陸しますが、到着早々に不可解な事件が発生します。主人公の瀬下綾香は、仲間の一人である紗莉が断崖から突き落とされるのを目撃しますが、その犯人が「わたし(綾香自身)」であるという衝撃的な状況から物語が展開していきます。


マヂック・オペラ <二・二六殺人事件>

annrie 2025年4月24日(木曜日)
叢書ハヤカワ・ミステリワールド
出版社早川書房
発行日2005/11/30

内容紹介

「マヂック・オペラ」は、「オペラ三部作」の第二弾として登場した歴史ミステリ作品です。「二・二六殺人事件」という副題が示す通り、昭和史において重要な転換点となった二・二六事件を題材に、密室殺人事件、ドッペルゲンガー、そして謀略が複雑に絡み合う物語が展開されます。本作は前作「ミステリ・オペラ」に続く作品ですが、ストーリー自体は独立しており、この作品だけでも十分に楽しむことができます。


サイコトパス

annrie 2025年4月20日(日曜日)
叢書初版
出版社光文社
発行日2003/09/18

内容紹介

人気推理作家・新珠静香は、「援交探偵・野添笙子シリーズ」で成功を収めている。ある日、R拘置所に収監中の囚人・水頭男(すい・ずつお)から奇妙な依頼を受ける。彼は静香の連載小説の結末を予め書いて送りつけてくる異常な行動をやめる代わりに、「バラバラにされた私の腕や足、頭を探してほしい」と告げる。さらに、行方不明の静香の娘・野副晴香の居場所を教えるという。静香は水頭男の指示に従い、スキンヘッドの男・アイや奇妙な名前の人物たちと関わりながら、虚構と現実の境界が揺らぐ事件に巻き込まれていく。やがて「サイコトパス」、あるいは「ベラスケス・エンジン」と呼ばれる謎の存在が浮かび上がり、物語は予想外のSF的展開へと突き進む。


天正マクベスー 修道士(イルマン)シャグスペアの華麗なる冒険

annrie 2025年4月16日(水曜日)
叢書KAPPA NOVELS
出版社原書房
発行日2003/09/18

内容紹介

歴史ミステリー×シェイクスピア戯曲×日本戦国。そんなありえない融合をやってのけたのが、SF作家・山田正紀の異才が光る一冊『天正マクベス』。織田信長の甥・信耀と“シャグスペア”なる怪しい英国人が出会い、魔法・密室殺人・本能寺の変…と、戦国と幻想が交差する。この記事では本作の魅力を章ごとに解説し、その深いテーマに迫ります。
が詰まったミステリの宝箱だ。


風水火那子の冒険

annrie 2025年4月16日(水曜日)
叢書KAPPA NOVELS
出版社光文社
発行日2003/04/20

内容紹介

山田正紀の「風水火那子の冒険」は、日常の裏に潜む謎を軽やかに解き明かす中編集だ。新聞配達員という異色の顔を持つ美少女探偵・風水火那子が、ラーメン横町の殺人から不審船の怪事件まで、鮮烈な推理で読者を魅了する。山田正紀の遊び心と知性が詰まったミステリの宝箱だ。