内容紹介
物語は、架空の街・篠婆(ささば)を舞台に展開する。主人公の鹿頭勇作は、ミステリ作家を目指し、篠婆の名陶「篠婆陶杭焼」を題材にしたトラベルミステリ執筆のためにローカル線に乗り込む。しかし、走行中の列車内で唯一の同乗者が殺されるという不可能犯罪に遭遇する。さらに、篠婆では陶芸の窯から人骨が発見され、街に秘められた因縁が動き出す。本作は、山田正紀が新シリーズ「バロック」の第1弾として構想した意欲作だ。
物語は、架空の街・篠婆(ささば)を舞台に展開する。主人公の鹿頭勇作は、ミステリ作家を目指し、篠婆の名陶「篠婆陶杭焼」を題材にしたトラベルミステリ執筆のためにローカル線に乗り込む。しかし、走行中の列車内で唯一の同乗者が殺されるという不可能犯罪に遭遇する。さらに、篠婆では陶芸の窯から人骨が発見され、街に秘められた因縁が動き出す。本作は、山田正紀が新シリーズ「バロック」の第1弾として構想した意欲作だ。
平成元年、編集者の萩原祐介はビルの屋上から転落死。しかし目撃者によれば墜落前に空中浮遊していたという奇妙な証言が出る。妻・桐子は夫の死の謎を追ううち、パラレルワールドの存在を意識するようになる。
一方、昭和13年の満州国では、宿命城で日本政府によるオペラ『魔笛』の奉納を控える中、連続不可能犯罪が発生。二つの時代をつなぐ鍵は、小城魚太郎の未完の探偵小説『宿命城殺人事件』と、その主人公・善知鳥良一の手記だった。
山田正紀の『長靴をはいた犬』は、「神曲法廷」に続く神性探偵・佐伯神一郎シリーズの第二作(作者曰くスピンアウト的作品)として、1998年に講談社ノベルスから刊行されました。下町情緒と犬神伝説が色濃く残る架空の土地、劭疝(しょうせん)地区を舞台に、連続して発生する通り魔殺人事件の謎を、前作に引き続き、神の声を聞くという異能を持つ探偵・佐伯神一郎が解き明かしていく物語です。
「仮面[ペルソナ]」の際立った特徴は、その革新的な物語構造にあります。冒頭で参加者たちが集まるシーンから始まりますが、すぐさま時間は飛び、事件後の警察の事情聴取の場面へと移行します。そこでは、すでに「犯人」が明かされているという驚くべき展開を見せます。
『神曲法廷』は、山田正紀が放つ異色のミステリ作品です。
この作品は、古典文学の巨匠ダンテの『神曲』をモチーフに、法廷という閉ざされた空間と、神話的要素が絡み合う世界観を背景に展開されます。
読者は、現代の司法制度の矛盾や権力構造の闇を鋭く描いた物語の中で、登場人物たちの内面に潜む葛藤や、事件に秘められた緻密なトリックを味わうことができます。
また、本作は単なる娯楽ミステリの枠を超え、社会的なメッセージや哲学的な問いをも内包しており、読む者に「正義とは何か」「個と権力の関係はどうあるべきか」を問いかける作品となっています。
『阿弥陀』は、山田正紀氏ならではの精緻な論理展開と、読者を翻弄するパズラー的要素が光る本格ミステリーです。物語は、ビル内での突如として起こる不可解な現象を皮切りに、複数の仮説が次々と提示され、そして論理的に解体されるという構造を取っています。各キャラクターが持つ独自の視点と、その推理の行程は、読者に対して緊張感と共に知的な刺激を与えます。
山田正紀の「螺旋[スパイラル]」は1997年に幻冬舎ノベルスより刊行され、2000年に幻冬舎文庫として再版された本格ミステリ作品である。房総半島を舞台に、建設中の第二房総導水路をめぐる環境問題と贈収賄疑惑を背景として、旧約聖書の世界観を彷彿とさせる連続殺人事件が描かれる。全長6.5キロに及ぶ完全密室からの死体消失という大胆な謎を中心に、社会派ミステリから幻想的な宗教的要素を織り交ぜた重層的な物語構造が特徴である。
「狂っているのは世界か、それとも私か?」―― 山田正紀の『妖鳥[ハルピュイア]』は、現実と幻想の境界を曖昧にしながら、論理と狂気が交錯するミステリの極北に読者を誘う。聖バード病院を舞台に巻き起こる奇怪な事件の真相とは?
本作の物語は、新宿駅西口地下通路で発見された女性の切断死体から始まる。匿名の電話による第二の殺人予告を受け、北見志穂を含む捜査陣が張り込むが、目の前で同僚が殺され、容疑者と思しき女性も密室状況のバス内で死体となって発見される。ここから連続殺人事件が加速し、想像を超える展開へと突き進む。本格ミステリの枠組みを超え、謀略小説的なスケールへと拡張する本作は、シリーズの掉尾を飾るにふさわしい衝撃的な結末で読者を圧倒する。
山田正紀による人気ミステリー「囮捜査官 北見志穂」シリーズの第4作「囮捜査官 北見志穂4」は、連続放火事件と人形連続殺人事件という二つの事件が複雑に絡み合い、昭和という時代の記憶を浮かび上がらせる作品です。