内容紹介
主人公の恋重荷丸(こいのおもにまる)は、落師(おとし)という特殊な稼業を生業にしています。
そんな彼が今回請け負ったのは、鳥取城の城主・吉川経家(きっかわつねいえ)の姫君・鴫姫(しぎひめ)を救い出すという任務。しかし、そこで待ち受けていたのは、伝説の仮面「虚空面」を巡る壮絶な戦いだった──。
不安と月 『闇の太守』シリーズは、いわゆる織田信長や明智光秀、豊臣秀吉(木下藤吉郎)など、戦国時代を彩ったビッグネームを扱いつつも、当時の歴史書にはあまり書かれない闇の勢力、あるいは噂話の中で語られた怪異を軸に据えた作品として知られています。シリーズが進むにつれ、通常の歴史小説では描かれにくい陰謀や呪術、神秘的な存在が、物語の重要な役割を果たしていく点が最大の特徴です。
第三巻である『闇の太守 III』では、歴史の舞台が大きく動揺し、織田信長をめぐる各勢力の思惑が交錯する中で、さらに深い闇の世界が立ち上がります。今までは断片的だった「闇の太守」の存在が、各地の戦場や城下町、さらには物語の主人公格のキャラクターたちの因縁をあぶり出し、戦国の裏側にうごめく暗流として作品の核に迫ってくるところに注目です。
『不可思議アイランド』は、SF、ミステリ、ショート・ショート、時代小説といった多彩なジャンルの作品を収録した一冊です。本書を通じて、山田正紀の幅広い作家性と独特の物語世界を堪能することができます。各作品は異なるテーマとスタイルを持ちながらも、共通して読者の想像力を刺激し、深い余韻を残します。