灰色の柩 放浪探偵・呪師霊太郎

灰色の柩書影

芝公園周辺で頻発する高級外車の放火事件。深夜の邀撃捜査の現場、停電の6分間の闇を突いて、剃毛され日焼け止めクリームを全身に塗られた女性の全裸死体、そして被害者のミニチュアのように添えられたユカちゃん人形が発見された。大胆不敵な殺人死体遺棄事件。人形連続殺人に隠されていたのは過ぎし日々──高度経済成長が生んだ哀しい歪な構図だった。終焉を迎えた昭和への鎮魂歌。
イラスト KENTOO

  【Amazonの商品解説】より

お!新刊!!…と思ってよく見てみたら「金魚の眼が光る」の改題新文庫版だった。しかし、これを読むとどうやら出版社側の意向らしい。

なんだかご本人は納得していないようにも見えます。徳間書店から祥伝社に移るのでその辺りの思惑もあるのでしょうかねえ。
ちなみに、新タイトルの「灰色の柩」は、旧「金魚の眼が光る」の文庫版の鷹城宏氏の解説で知ったのですが、舞台となっている「柳河(現柳川)」は、北原白秋が「廃市」「灰色の柩」とも称していることから採用したようですね。
「廃市」は、私らの世代だと福永武彦原作の大林映画「廃市」が浮かんでしまうし(主役の小林聡美は無理矢理感があったなあ)、「灰色の柩」の方はまあ、探偵小説っぽいと言えば言えますが、あんまり面白くありません。このサイトでは、「金魚の眼が光る」の方を正式タイトルとしていきます。

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